ドイツ・ボッパルト市

ライン川と世界遺産の街

ボッパルト市(Boppard)は、ドイツ中西部ラインラント=プファルツ州(Land Rheinland-Pfalz)にある人口約1万5千人のこぢんまりとした街です。街は国際河川 ライン川に面しており、市内にも船着場が何ヶ所もあります。街の前で大きく蛇行しているライン川には、いろんな国籍の船が一日中行き来しています。ボッパルトの隣町ザンクト ゴアルスハウゼン(Sankt Goarshausen)には、船乗りを惑わせる妖精の伝説で有名なローレライ(Loreley)もあり、ライン川に沿った高台に見える古城、斜面に広がるワイン畑、行き交う多くの船を眺めながら旅する、ライン川クルーズが観光客に人気です。2002年、ボッパルトを含む「ライン渓谷中流上部」は、ユネスコ世界遺産に登録されました。

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ワインの産地

ライン川中流域は、ドイツワインの産地でもあります。ボッパルトは、ミッテルライン(Mittelrhein)というワインの生産地域に属し、市内には約75ヘクタールもある、ボッパルダーハム(Bopparder Hamm)という広大なブドウ畑が広がっています。街中にはワイナリーがいくつもあり、ボッパルダーハムから収穫される、リースリング、シルバーナなどのブドウから、さわやかな香り豊かなワインが多く産出されています。毎年5月には、このボッパルダーハムの中をワインを飲みながら練り歩くイベントがあります。また、ワイン祭りが、9月下旬~10月上旬の約1週間、コンサートや花火なども上がって、盛大に開催されます。
日本国内では、ボッパルト産のワインは、ほとんど見かけませんが、姉妹都市である青梅市には、ボッパルト産のワインを販売している酒屋さんがあります。また、ボッパルトからブドウの苗木を譲り受けて青梅市内で栽培し、量は少ないですがワインを作っており、「ボッパルトの雫」という名前で青梅市内で販売されています。

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